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借金依存症とギャンブル依存症

極端な金銭感覚の麻痺や、ギャンブルの頻度が見られる場合には、借金依存症やギャンブル依存症の症状を疑う必要があります。

これらの依存症は多額の経済的な負担を伴うために、依存状態となっている期間が長くなるほど本人の人生に与える影響が大きくなる可能性があります。

今回は、借金依存症やギャンブル依存症から抜け出すための具体的な方法としてどのようなことが考えられるのかについて考えて見ましょう。

依存症の具体的な症状

まずは現在の症状を依存症として認識するべきなのかどうかを正しく判断できるようになる必要があります。

借金依存症やギャンブル依存症の症状として、以下のような症状が現れることがあります。

①離脱症状(禁断症状)

依存している行為から一定期間離れることにより、思考障害や認知機能の低下、身体的な疾患があらわれることがあります。

具体的な症状としては肝臓疾患や高血圧、性的機能の低下などの症状が現れる可能性があります。


②耐性ができ、頻度が増える


行為を反復することにより、依存している行為に対しての耐性ができてしまうため、より強い刺激を求めて大きな金額の借金をしたり、ギャンブルの頻度が増えたりといったことが考えられます。

③社会的な生活が難しくなる

借金の金額が増えることは、それ自体が社会的な地位をおびやかすことになりかねません。

また、仕事や育児の最中もつねに借金や買い物、ギャンブルのことで頭がいっぱいになってしまうのも依存症の弊害です。

正常な認識能力が低下することによってまわりの人間とのトラブルが頻発するというようなケースも少なくありません。

依存症を抜け出すには?

依存症は一種の精神疾患ですから、気合いや気力によってがまんするということには限界があります(インフルエンザで寝込んでいる人に「気合が足りない」なんてことをいう人はいませんよね)

自分自身の気持ちの持ち方としても「せっかく我慢しようと決意したのに、また手を出してしまった...」といったように自己嫌悪に陥ってしまうことも悪循環となりかねません。

依存症から脱するために必要なのは長期的な治療行為ですから、周りの人たちや環境から支援を受けるのが治療の第一歩となります。

物理的に対象に近づけないようにするのも一つの手段

依存症を克服するためには、物理的にその依存の対象から離れざるを得ない状況を作り出すことも解決方法の一つです。

借金やギャンブルについては、お金を借してくれる人がいないと依存をしたくてもできない状態となりますから、依存症から脱するための方法の一つとして検討してみる価値はあります。

借金の場合、次で説明する「債務整理」という方法を選択することによって5年間~10年間程度は金融機関からお金を借りることができなくなる状態を作り出すこと可能です。


増えすぎてしまった借金を解決する方法


借金依存症やギャンブル依存症は、症状が悪化した結果として、自分の収入だけではとても返せない金額の借金を負ってしまう可能性があります。

大きくなりすぎた借金の解決策としては、自分の生活習慣を見直して返済を行なって行くことが第一です。

しかし、それでどうにもならない場合には法律上の手続きによって借金を減額してもらうことも検討してみる必要があります。

具体的には「債務整理」という方法により借金の一部または全額を減額してもらえることが法律上定められています。

以下では債務整理を選択した場合の手続き方法や、生じるメリットやデメリットについて解説させていただきます。

債務整理には大きく分けて3種類ある

債務整理とは、上でも少し説明させていただいたように「法律上の手続きによって借金の一部または全部の減額を認めてもらう方法」のことをいいます。

債務整理には借金の負担を減らしてもらえるというメリットがある一方で、ブラックリストに登録されるため数年間は新たにローンを組めなくなる他、所有財産を手放すことになる(自己破産の場合)などのデメリットがあります。

債務整理には、具体的には①任意整理、②個人再生、③自己破産の3つの手続き方法があります。

①任意整理

任意整理とは、債権者(銀行や消費者金融などのことです)と交渉を行なって借金の負担軽減を認めてらもう方法です。

交渉を行うというと「そんなことできるの?」と不安に感じられる方も多いかもしれませんが、実際には弁護士や司法書士などの専門家に交渉を代行してもらうケースがほとんどです(債権者1件につき2万円~3万円程度の費用で交渉を行なってもらえます)

個人再生や自己破産と比べると、裁判所を通した手続きではない分、手続きにかかる時間や労力が小さくなるというメリットがあります。

一方で、個人再生や自己破産では認められる「元本の減額」までは認められない(利息の免除だけになる)ことが多く、借金の残高が大きい場合には効果が小さいというデメリットがあります。

②個人再生

個人再生は裁判所に借金の減額を認めてもらえるように申し立てを行う方法です。

個人再生を行うと、現在負っている借金の金額に応じて5分の1程度まで元本の減額を認めてもらうことができます(これは①の任意整理にはないメリットです)

例えば、500万円の借金を負っている人の場合は400万円を減額してもらい、残りの100万円を3年間かけて分割払いして行くことになります(分割期間は5年間まで延長してもらえることがあります)

個人再生のメリットとして、持ち家がある場合にも住宅ローンをこれまで通り返済し続けることを条件として持ち家に住み続けられるという点があります(これは次の自己破産にはないメリットです)

③自己破産

自己破産は、個人再生と同様に裁判所に対して借金の免除を認めてらもう方法です。

自己破産の場合、裁判所に申し立てをして、最終的に「免責」という判決を出してもらうことで全ての借金を免除(つまり0円にしてもらう)ことができます。

「借金の全てを0円にしてもらえるなんて、そんなうまい話があるの?」と思われる方も多いかもしれませんね。

しかし、自己破産は大きすぎる借金を負ってしまった人が再スタートを切れるように法律上認められている制度ですから、実際に多くの人が自己破産によって借金の免除に成功しています(裁判所に申し立てられた自己破産手続きのうち、90%以上が最終的に免責を得ています)

ただし、自己破産を行うと原則としてすべての所有財産を手放すことになります。

持ち家や自動車を持っている場合にはそれらは債権者に引き渡さなくてはなりませんから、持ち家に住み続けたいという方や、先祖代々の土地を渡したくないというような場合には自己破産ではなく、任意整理や個人再生を選択する必要があります。

ギャンブルによる借金については自己破産できない?

ギャンブル依存症が原因で借金を作ってしまったという場合、自己破産の「免責不許可事由(免責が認められないケース)」に該当するため、自己破産を選択できないことを知っておきましょう。

ギャンブルや浪費癖などが原因で借金を返せなくなってしまった場合には任意整理または個人再生を選択する必要があります。

実際には裁判官の判断で自己破産できることもある

ただし、法律上は「ギャンブルや浪費による借金は自己破産免責を認めない」とはなっているものの、実際には裁判官の判断で自己破産による免責が認められるケースは決して少なくありません(これを裁量免責といいます)

ギャンブル等によって借金を返せなくなってしまったという人も、あきらめることなく一度弁護士や司法書士などの専門家に相談してみると良いでしょう(相談は無料でできる場合がほとんどです)

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